デザイナーからライターに転向。広い視野と洞察力を持つ論理派クリエイター
2014年入社
2014年入社
専門学校を卒業後、アパレルショップでアルバイトを経験。その店舗では、ECサイトの更新作業としてPhotoshopを使った画像加工やバナーを制作したり、時々、友人のウエディング動画をつくったりしたこともありました。ものづくりをして喜ばれることが好きだったんだと思います。でも、いつからか将来を考えるようになって、4年間働いたアパレルショップを離れることに。転職活動をして、ECサイト運営会社から内定をいただいていましたが、諦めずに転職活動を続けたところアドバンドと出会いました。未経験でもデザイナーとして採用している会社と知りすぐに応募。昔から「デザイナー」という言葉に憧れていたこともあって、入社が決まったときは喜びでいっぱいでした。
デザイナー時代から、言語コミュニケーションの質によって、仕事の進めやすさが変わることを身をもって感じていました。そこで、その質を高めクリエイターとしてより成長するために、入社9年目にライターへ転向し、言葉とむき合うことにしました。今では、IRツールでの社長インタビューや事業紹介の原稿を書くことが多く、新鮮な気持ちで業務に取り組んでいます。ところが、デザイナーとライターをどちらも経験して感じたのは、アウトプットまでの工程に大きな差がない点です。最終的な作業は異なりますが、そこまでの情報整理や組み立て方は同じなので、8年間の経験を十分に活かせています。アドバンドのデザイナーは、見た目の表現を考えたりつくったりするだけでなく、「何を伝えるか」というところからお客様と整理します。この経験から培ったスキルが、自分の財産となっていたのです。今後は、言葉での表現を磨くため、さらに努力したいと思います。また、何かを“伝える”ためのものづくりの視点でいうと、受け手に対する瞬間的な訴求力が強いのは言語情報よりも視覚情報です。そのため、文章だけでなく最終的なデザインもふまえてわかりやすく情報を届けられるライター、そしてクリエイターでありたいです。
お客様に、現場で抱えている課題や制作の目的をヒアリングした後、考えに考え抜いてお客様が伝えたいことを言語化できたとき。「これが言いたかったんだよ!」と絶賛されると、やりがいを感じます。例えば、原研哉さんは『デザインのデザイン』という本のなかで、“クリエイターという仕事は、「医師」の仕事と似ているところがあると思っています。「頭が痛い」という患者にただ頭痛薬を出すのではなく、どこがどのようにいつから痛むのかを診察し、適切な処置を施す”ということを話していました。私たちの仕事も同じで、お客様の課題を鵜呑みにせず、課題の根本を探っていき最適解を導くことが仕事です。アドバンドのバリュー「大胆に疑おう」に沿って、お客様の挙げた課題の奥に潜む本当の課題を見つけるため、深くヒアリングしていく。そうした姿勢が、「この人に任せても大丈夫」という信頼に変わり、パートナーとしての信頼関係を構築できるのだと思います。
アドバンドの仕事は、考える範囲が広く企業への深い理解が必要です。情報の整理や構造化、企画立案に向けて常に頭を動かすことは容易ではなく、はじめはとても大変です。インプットの少なさに苦戦したり、いい案が浮かばず悩んだりと……“成長の痛み”を伴いますが、徐々に脳の使い方がわかるようになると、仕事がどんどん楽しくなっていきます。そのためには、目の前のタスクを“楽”かどうかで判断せず、粘り強く取り組むことが重要。必ず将来の自分を助ける力になります。最初から向き不向きはわからないので、与えられた仕事を着実に進めながら、焦らず徐々に自分の特性を知ってほしいと思います。いっしょに「価値あるクリエイター」をめざしましょう。