記念誌をおすすめする理由
会社の周年記念事業には、さまざまな選択肢があります。
たとえば、ホテルの宴会場で祝賀イベントを開催する。あるいは、社員全員で記念旅行を実施する。
ほかにも、記念品の贈呈を検討する会社もあるかと思います。
ところが、イベントや旅行は単発的で、コストがかかる割には効果があまり期待できません。
また、記念品は品物を選ぶセンスが問われるうえ、人によっては好ましい反応を得られないこともあります。
そこで、おすすめしたいのが記念誌です。
社員やその家族に読んでもらうことで、会社の歴史や創業からの想いを知るきっかけとなるのはもちろん、会社がめざす目標や将来へのイメージを、みんなで共有することができるからです。
また、お客様や取引先に配布すれば、商談や打ち合わせの際に会話のきっかけになることも。
さらに、採用活動で利用すれば、学生など求職者に対し、自社の魅力を訴求することもできます。
制作の過程で得られる、
目に見えない価値
制作プロセスでも得るものがあります。編集部員を中心に、社員同士のコミュニケーションが活性化する。
めったに聞けない創業者や経営陣の“ホンネ”にふれる機会となり、歴史の棚卸には最適です。
もちろん、新たな発見や気づき、思いもよらない事業のアイデアや組織づくりのヒントを得ることもあります。
役に立つことばかりの記念誌ですが、その編集・制作は決して簡単ではありません。
そもそも、会社に勤めていて記念誌の編纂に関わる機会はそうそうあるわけでなく、ある日突然、担当者に指名され、何から手をつけていいのかわからないのが実情ではないでしょうか。
会社案内や営業カタログなどとちがい、多くの資料から歴史をまとめるなどコンテンツに手間取るうえ、原稿の作成や写真撮影など、支援会社との業務のすみ分けも悩みの種になるようです。
そのため、社内編集部の体制づくりや支援会社の選定が、成功を決める大きなポイントになります。
■記念誌制作4つのSTEP
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STEP 1
プロジェクトを立ち上げる
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プロジェクトを立ち上げる
記念誌の発行が決まると、まずは「目的」と「対象読者」を定めます。従業員を中心にステークホルダーから対象読者を定め、どんな思いをもってほしいかをイメージします。また、ここでスケジュールや納期もおおよそ決定。ページ数、全体的な方向性、インタビューや取材・撮影の有無などを検討すると同時に、支援会社の選定を行います。
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STEP 2
企画とページ構成を考える
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企画とページ構成を考える
自社ならではの記念誌をつくるには、「コンセプト」と「企画」が重要です。STEP1で定めた目的と対象読者をもとに、冊子の軸となるコンセプトを定めます。企画はコンセプトに沿って、一貫性のあるものを考案しましょう。また、「ページ構成」ではメリハリを意識し、それぞれの企画ページの配分を決め、効果的な位置に配置しましょう。
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STEP 3
歴史ページを編集する
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歴史ページを編集する
記念誌制作における最難関が「歴史ページ」です。これには情報収集が重要で、過去の社内報や会社案内などアーカイブの活用、創業者やOBへの丁寧なヒアリングにより、十分な情報量を確保します。また、文章を書くときは、ただ時系列で歴史を追うだけでなく、出来事の因果関係をくわしく掘り下げるのがコツ。そうすれば読み応えのある文章になります。
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STEP 4
デザインにこだわる
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デザインにこだわる
企画やコンテンツの目処が立ったら、それらを「デザイン」によって魅力的に引き立てましょう。コーナーごとにトビラを立て、ページの変わり目をわかりやすくする。イラストや漫画、インフォグラフィックなど、表現手法を駆使して興味を引く。用紙にこだわって、価値を感じさせる工夫をする。読者を惹きつける記念誌をつくるには、さまざまな方法があります。
記念誌はもっと自由でいい!
2つのタイプが存在
記念誌には大きく2つの型が存在します。
1つは、従来型の「社史」と呼ばれる、記録に残すことを目的とするタイプ。
過去に起きた出来事の年代や、当時の状況を正確に史実として残すスタイルの冊子です。
もう1つ、最近のトレンドとなっているのが、読者の記憶に残る「周年記念誌」です。
読み物という形にとらわれず、歴史を中心としつつも自由な発想で編集するというもの。
雑誌のようなレイアウト、イラストや漫画を使った絵本風、手にとりやすい小冊子サイズなど、コンテンツはもとよりデザインにも配慮し、社内外に広く配布して会社のPRに利用できるタイプです。
また、冊子として制作する場合、印刷部数が限られるため広く読んでもらうのはむずかしいものです。
そこで、昨今はデジタル媒体での記念誌の発行も増えつつあります。
単に印刷物をPDFデータにするだけでなく、コーポレートサイト上で周年ページを設ける、動画にしてYouTubeチャンネルで配信する、採用活動で上映するなどの方法があります。
せっかく手間とコストをかけて編集した記念誌、できるだけ多くの方と共有したいものです。
歴史ページの攻略は
「出来事記入シート」で
記念誌の編集において、手間がかかるうえ、最もむずかしくて苦労するのが「歴史ページ」です。
創立30年とか50年になると、創業時のことを知る人が少なくなり、当時の記憶もあいまいに……。
そのため、これまで発行してきた社内報や会社案内、新聞記事のスクラップやプレスリリースほか、残存する会社の資料やメモ・ノートなどを元に、過去の出来事に関する情報を収集します。
そして、これらを1枚にまとめるツールとして、私たちがおすすめするのは「出来事記入シート」です。
これは、「社会・業界の出来事」「会社の出来事」「事業の出来事」を、1枚の年表に統合したもの。
時代の流れと会社の活動とを照らし合わせることで、出来事の理由や因果関係などがつかめます。
ただし、出来事記入シートは、あくまで年表に過ぎません。
出来事の背景・経緯やその裏にあるエピソード、失敗や成功などの具体的な成果を知るには、歴史を体感してきたキーパーソンの方々へのインタビューやヒアリングが欠かせません。
創業者や現在の経営層、元役員やOB、長年お付き合いのあるお客様や取引先など、関わりの深い方の話をひも解くことにより、単なる年表が生きた物語へと変わります。
■「歴史ページ」制作の流れ
まずは資料請求
冊子のみどころ
4つのSTEPの順に進めば
自社に合う記念誌が完成
制作体制のつくり方や支援会社のちがい、企画のアイデア集、デザイン・レイアウト事例など、4つのSTEPごとに必要な施策をわかりやすく解説。記念誌の担当に任命された初心者にも安心です。
独自の編集ノウハウにより
効率的な編集が可能に
多様な業態・業種のお客様に対し、さまざまな目的の記念誌を支援してきた実体験から得た、編集ノウハウの数々。初めて記念誌の制作に関わる方にとって、役立つノウハウやヒントが満載です。
コンテンツ
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はじめに
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第1章
組織の再定義とは
機能的価値だけでなく情緒的価値を向上
自社らしさとコーポレート・アイデンティティ(CI)
大切な人的資本、従業員へのCIの浸透
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第2章
「自社らしさ」の定義
CI構築
自社らしい「考え方」の定義
自社らしい「言動」と「見た目」の定義
進め方
- 28
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第3章
「自社らしさ」の浸透
施策の全体像
クレドブック
企画・編集・制作フロー
社内広報
紙とウェブのすみ分けと企画のヒント
紙の社内報を発行する効果
周年事業
成功のポイント
進め方のフレームワーク
社史/周年記念誌① 概要
社史/周年記念誌② 企画・構成
社史/周年記念誌③ 歴史の編さん
社史/周年記念誌④ デザインとメディア
リクルーティング
採用のトレンドと課題
新卒採用と中途採用の戦略
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アドバンドとは