企業が結んできた人の縁を
イラストで表現した記念誌

40年間、多くの人を「幸せな結婚」に導いてきた株式会社オーネット様。未来の社員へ会社の歩みを伝えるために形に残るものとして記念誌の制作を決定。アドバンドがそのお手伝いをさせていただきました。今回は担当者である3名の社員の方々に、記念誌の制作エピソードをお伺いしました。

「コロナ禍」でも状況に合わせた企画を提案
やり取りを効率化し、スムーズな制作を実現



森下 記念誌の制作をアドバンドに任せていただいた経緯を教えてください。

細野 オーネットが創業から40周年を迎えるにあたり、何かできることはないか各部署で話し合いを行ったんです。その中で、我々が所属するサポートコンテンツグループは社内の紙媒体を多く担当していたので、「何か形に残るものを作りたい」と、記念誌の制作を決めました。

川勝 その時点で、40周年を迎える日まで半年を切っていたので、急いで動かなくてはという話になったんですよね。

細野 そうでした。その後、記念誌の制作会社を探しているとき、アドバンドさんのWebサイトが目に留まり、ご連絡しました。

岡田 お声がけいただき、本当にありがとうございました。記念誌を制作する会社はいくつかあると思うのですが、その中から当社を選んでいただいた理由はありますか?

細野 Webサイトを見た時に、控えめながらも個性的な会社だなと思ったのが一つの理由です。こちらの要望を汲み取り、実現するだけではなく、何か新しい提案をしてくれそうな雰囲気があり、魅力を感じました。あとは、営業ではなく、デザイナーやライターが直接窓口になってくれるからこそ、レスポンスのブレが少ないと思ったからです。実際にオフィスに来ていただき、対面で森下さんと岡田さんと話をした際も、すごく安心感があったので、アドバンドさんに制作をお願いすることを決めました。

森下 クリスマスイブの日にお会いして話をしたんですよね。その時点では、まだコロナウイルスが流行していなかったので、式典の内容も掲載することをご希望されていたのを覚えています。

篠塚 4月上旬に、全国の支社から従業員が集まり、40周年の式典を行う予定だったんです。41日のプレスリリースに一部のページを間に合わせたかったため、かなりタイトな納期でお願いしてしまいました。

森下 いえいえ(笑)ただ、納期が短いことに加え、ページごとにご担当者が異なっていたので、情報が混乱しないように、グーグルのスプレッドシートを用いてやり取りシートを共有しました。私たちと担当者様間でのやり取りをスムーズにする目的もありましたが、活用していただけましたか?

川勝 すごく便利でした! 記念誌の進捗が一目でわかる「やり取りシート」や、歴史をまとめるのに役立つ「出来事シート」を早い段階から作成して共有していただけたので、何から手を付ければいいのか迷うこともなくスムーズに資料の収集をはじめることができました。

岡田 そう言っていただけて何よりです。制作途中でコロナウイルスが流行しはじめて、ある時期から当社が在宅勤務へ移行しました。ご不便をおかけしなかったでしょうか?

篠塚 その点で言うと、コロナ禍でもスムーズに対応してくださったなと思います。我々も自宅で仕事をしていて、お互いに慣れない在宅勤務でもしっかりコミュニケーションが取れていました。

細野 コロナウイルスの感染拡大に合わせて急遽、社長メッセージの内容を差し換えたり、全国の従業員が集まるイベントの開催って企画を変更したり……。イレギュラーな対応をたくさんお願いしてしまったにもかかわらず、納期に間に合うよう進めていただけたので、とても満足しています。


一筆書き風のイラストで、テーマの「結」を表現
成長の軌跡が一目で分かる歴史ページに



森下 ヒアリングをもとに、アドバンド側から『「結(ゆう)」~記念誌を受け取るあなた“YOU”へ、これまでの“結びつき”に感謝を込めて~』というコンセプトをご提案しました。こちらはご満足いただけましたか?

川勝 奥ゆかしい日本の雰囲気を醸し出す「結」という漢字に、「YOU」という外来語の意味を付け加えたことで、オーネットの過去をふり返り、歴史を未来へつなげるという記念誌の目的に合ったテーマになったと思います。現在と未来を「結う」というコンセプト。個人的には、とても気に入っています。

森下 ありがとうございます! テーマを決めるのはもちろん、人と人を結ぶことで成長してきたオーネット様の歴史を、どうやって表現するかも検討を重ねました。そこで、記念誌全体を三分割し、歴史を伝える「過去と現在を結う」、サービスの重要な役割を担うアドバイザーと会員にフォーカスした「未来の家族を結う」、これからのビジョンを伝える「現在と未来を結う」という3つの章で構成することを決めました。

細野 章ごとに、こちらの要望を汲みつつ、うまくコンセプトに合った見せ方を提案してくれたと思います。私は特に、各支社のマネージャーの言葉を掲載したページが気に入っています。マネージャーは、会員様と一番近くで接するアドバイザーを統括する立場。その言葉を掲載することで、オーネットで働く人のイメージや全体の規模感が伝わりやすくなりました。アドバンドさんは、うまく日本地図を使いながら、言葉を整理してまとめてくださったので、お任せしてよかったです。

篠塚 私は年表のページが特に印象に残っています。社会の動きだけではなく、結婚観・出会い方の変化もイラストで表現してもらったんですよね。まだ我々の方でイメージがしっかり固まっていない中でも、しっかり意図を汲み取っていただきました。そのおかげで、家族の歴史が一目でわかる、読み応えのあるページになったと思います。

岡田 最初、私たちがイメージしている「結婚」のイラストを提案したんですが、一部の認識に隔たりがありました。その後、しっかりと意見をすり合わせ、最終的にはオーネット様が提供する「結婚」のイメージに合ったイラストに仕上げることができたかなと思います。

川勝 「赤い糸で結ばれる」という結婚のイメージや、過去から未来へつながっていく構成をふまえ、糸をモチーフにした一筆書き風のイラストでおしゃれに表現していただきました。表紙から裏表紙まで、一貫性のある冊子が完成したと思います。


紙媒体からWebへ、共に学びながら制作
企業への理解を深め、新しい価値を生み出す



岡田 完成した記念誌に対して、社員の方から反響はありましたか?

細野 各支社に送付した際に、メールで「これからも沢山の人を結っていきます」と記念誌のテーマに絡めた決意表明をもらいました。親会社が変わり、組織内で新たな動きがあったことに加え、コロナウイルスの影響で社会が大きく変容しています。これからオーネットで働くことになる未来の社員に、会社のことを理解してもらえる読み物を作りたいと思っていました。記念誌という形に残る媒体で、その願いが実現して本当に良かったです。

岡田 そう言っていただけると感無量です。記念誌の制作後、会員様に配るサービスガイドブックのWeb化についても当社にお声がけいただきました。ご発注いただいた理由を教えてください。

篠塚 Web化ということで、既定路線のありきたりな提案ではなく、新鮮な意見をもらえる会社に頼みたいと思っていました。そこで、「森下さんと岡田さんなら、若い感性で考えてくれるのでは」と、引き続きお願いすることにしたんです。また、記念誌制作の際に、レスポンスが速かったことも、声をかけた理由の一つです。お二人には馴染みのない、オーネットの規則や規定についても学んでもらいながら作成していただき、とても助かりました。

森下 オーネット様独自のサーバー環境や、ブラウザでサイトを表示するために必要なコーディングのルールについて、何度かご教示いただいたこともありました。今回は、オーネット様と協力して一緒にWebサイトを作る形になりましたが、次回以降はアドバンドが積極的に支援していけるよう、さらに精進いたします。

篠塚 こちらも手探り状態の中で、柔軟に対応していただきました。私自身、まだまだ知らないことも多く、指示があいまいになってしまった時もあったかと思います。そんなとき、お二人が上手くフォローしてくれたからこそ、無事にWeb版のサービスガイドを完成させることができました。

岡田 オーネット様がこれからのアドバンドに期待することがあればお聞かせください。

細野 アドバンドさんは「人との出会い」という普遍的なテーマに対し、私たちが細かなニュアンスを伝え切れないときも、イラストや余白を使ったデザインで見事に要望を叶えてくれました。そのセンスを、さらに磨き上げてほしいです。

篠塚 記念誌から始まり、その後もアドバンドさんと一緒にお仕事ができることに感謝しています。最初にお会いしたときに比べ、提案力の速さがどんどん上がってきているのを実感しています。今後、当社と深く関わる中で、「この表現はオーネットで実現できるかな?」と疑問を持つこともあるはずです。そんな時も、アドバンドさんには遠慮せず、当社では思いつかない発想で勝負してほしい。私たちも大いに期待していますので、上手に切り抜けてください(笑)

川勝 私も二人と同じで、アドバンドさんのクリエイティブに期待しています。現在、制作を進めていただいている案件については、これまでより自由度が高い分、ご苦労をおかけすると思いますが、今までと同じように柔軟に対応していただきたいです。

岡田 ご期待に応えられるよう、みなさまからのお言葉どおり、オーネット様への理解を深めていきます。

森下 今後は、会員様の活動状況に合わせた課題の洗い出しや、その解決策のご提案をしていきたいと考えています。そのためにはまず、みなさまがおっしゃるように、オーネット様のサービスや環境をより深く知る必要があると思うので、これまで以上に力を注ぎます。本日はありがとうございました。


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